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福田総理大臣の突然の辞任を受けての自民党総裁選挙に出馬している5人の遊説が連日行われている。
二人の総理大臣がそれぞれ1年あまりで政権を投げ出した政党の総裁選なのに、党としての謝罪がないことに不満を感じるのはもちろんだが、それ以上に、5人の総裁候補達が現在の日本の状況について全く責任を感じていないことに違和感を感じる。
1955年(昭和30年)の自民党結成以来、ほぼ一貫して自民党は政権の座についていた。現在の日本の骨組みは自民党が作ったと考えていいだろう。年金問題や格差問題、霞ヶ関の無駄遣いや北朝鮮による拉致問題も自民党政権下で発生した問題である。
名古屋での5人の街頭演説を聴いたが、5人には全くその責任を感じている様子はない。それどころか、野党の演説かと思えるほど過去の自民党政治をひと事のように語る言い分には驚かされる。
もっとも、この総裁選は総選挙のための自民党PR戦術だとすれば彼らの行動は自民党にとってはプラスに働くだろうし、「政治不信が高まる程投票率が低くなる」→「投票率が低いと自民党に有利」という現実から考えれば、安倍、福田と続いた“無責任辞任”を謝罪せず、過去の自民党政治の反省もせず“政治不信”を高めることは自民党有利に働くわけで、白々しい言葉を並べた演説を連日繰り返すことは、自民党の総選挙対策としては妥当なものだともいえる。